スマートフォンに「通知不可能」や「非通知」と表示される電話がかかってきたとき、その違いがわからず不安に感じたことはありませんか。
実は両者は表示の意味も原因も異なり、対応方法を誤ると迷惑電話や詐欺被害につながる危険性があります。
本記事では、通知不可能と非通知の違いをわかりやすく解説し、それぞれの原因や見分け方、スマートフォンや固定電話での具体的な拒否設定、被害に遭った際の相談先まで網羅的に紹介します。
読み終える頃には、正しい知識で落ち着いて対応できるようになります。
1. 通知不可能と非通知の違いをわかりやすく比較
電話がかかってきたときに画面に表示される「非通知」と「通知不可能」は、どちらも発信者の電話番号が確認できない点では共通していますが、その発生する仕組みには明確な違いがあります。
「非通知」は発信者が意図的に電話番号を隠して発信した状態を指すのに対し、「通知不可能」は発信者の意図とは関係なく、技術的な理由で番号情報が通知できない状態を指します。
この違いを理解しておくことで、着信への対応方法を適切に判断しやすくなります。
1.1 非通知とは電話番号を意図的に隠している状態
非通知とは、発信者が自分の電話番号を相手に知らせたくないという意思を持って、番号通知を拒否する設定をした上で発信している状態です。
多くの電話機や回線サービスには、発信の際に「184」を電話番号の前に付けることで番号を非通知にできる機能が備わっています。
この場合、発信者は自らの判断で番号を隠しているため、何らかの理由で身元を明かしたくない相手からの電話である可能性が高いといえます。
1.2 通知不可能とは電話番号を通知できない状態
通知不可能とは、発信者が番号を隠す意図の有無にかかわらず、通信システムの仕様や回線の種類によって番号情報そのものが相手側の端末に届かない状態を指します。
たとえば、発信元の回線が発信者番号通知サービスに対応していない場合や、国際電話回線を経由した場合などに、番号情報が正しく伝送されずに「通知不可能」と表示されることがあります。
この場合、発信者自身に番号を隠す意思がなくても表示されてしまうケースがある点が非通知との大きな違いです。
1.3 通知不可能と非通知の表示を見分けるポイント
両者は着信画面での表示によって区別することができます。
一般的に「非通知」は発信者の意図による設定によるものであるのに対し、「通知不可能」は回線や通信環境に起因するものであるという前提を踏まえて確認すると見分けやすくなります。
以下の表に主な違いをまとめます。
| 表示 | 主な原因 | 発信者の意図 |
|---|---|---|
| 非通知 | 番号通知拒否の設定や発信方法 | あり(意図的に番号を隠している) |
| 通知不可能 | 回線の仕様や通信環境の制約 | なし(技術的な理由による) |
この表からもわかるように、「非通知」は人為的な設定によるもの、「通知不可能」はシステム的な制約によるものという点が最大の違いです。
ただし、実際の着信画面ではこの二つが明確に区別されずに表示される端末もあるため、表示名だけで判断せず状況もあわせて考える必要があります。
1.4 スマートフォンや固定電話で表示が異なる理由
同じ着信であっても、使用している電話機やキャリアによって「非通知」「通知不可能」「非通知設定」「番号なし」など表示される文言が異なる場合があります。
これは、各通信事業者や端末メーカーが発信者番号通知サービスにおける表示ルールを独自に設定しているためです。
たとえば、スマートフォンでは携帯電話会社が提供するネットワークサービスの仕様に基づいて表示が決まり、固定電話ではナンバーディスプレイ対応の電話機やサービス内容によって表示のされ方が変わります。
そのため、同じ発信元からの電話であっても、着信を受ける端末や契約している通信会社によって表示が異なるケースがあることを理解しておくとよいでしょう。
2. 通知不可能になる主な原因
電話の着信画面に「通知不可能」と表示される場合、その背景にはいくつかの技術的な要因が存在します。
発信者が意図的に番号を隠す「非通知」とは異なり、通知不可能は発信元の設備や通信経路の都合で番号情報そのものが伝わらない状態を指します。
ここでは、通知不可能になる代表的な原因を詳しく解説します。
2.1 海外からの国際電話や発信者番号に対応していない電話
海外の通信会社から発信された国際電話では、発信者番号の通知形式が日本の通信規格と異なるため、番号情報が正しく伝送されないことがあります。
この場合、着信画面には非通知ではなく通知不可能と表示されるのが一般的です。
また、古い交換機やアナログ回線を経由した電話など、そもそも発信者番号通知サービスに対応していない設備から発信された場合も、番号情報が付加されずに着信することになります。
2.2 公衆電話や一部のIP電話からの発信
公衆電話は電話番号を特定の個人に紐づけていないため、発信者番号として通知される情報が存在せず、通知不可能と表示されることがあります。
また、インターネット回線を利用したIP電話サービスの中には、発信者番号通知の仕組みに対応していないものや、番号情報を正しく伝送できないシステム構成のものもあります。
こうしたサービスから着信した場合も、番号が表示されずに通知不可能として着信画面に表示される原因となります。
2.3 通信会社や電話回線の仕様による表示
発信者番号の通知は、発信側と受信側双方の通信会社や回線設備が対応している必要があります。
中継する通信会社の設備が古い場合や、回線の種類によっては番号情報が途中で欠落してしまうことがあります。
以下に、通知不可能の表示につながりやすい回線や設備の特徴をまとめます。
| 回線・設備の種類 | 通知不可能になりやすい要因 |
|---|---|
| 古い交換機を利用した固定回線 | 発信者番号通知サービスに対応していない |
| 一部のIP電話・ビジネスフォン | 番号情報を伝送する仕組みが未整備 |
| 海外の通信事業者経由の回線 | 国際規格の違いにより番号情報が欠落 |
| 公衆電話 | 個人に紐づく番号情報が存在しない |
このように、発信者側が特別な設定をしていなくても、経由する回線や通信会社の設備の仕様によって、結果的に番号が通知されない状態になることがあります。
2.4 発信者番号の偽装や特殊な発信方法
まれなケースとして、発信者番号を意図的に偽装したり、特殊な発信システムを利用したりすることで、番号情報が正しく伝わらず通知不可能と表示される場合もあります。
こうした発信方法は迷惑電話や詐欺電話に悪用されることがあるため注意が必要です。
ただし、通知不可能という表示だけでは発信者に悪意があるかどうかを判断することはできず、正規の企業や海外拠点からの業務連絡であるケースも少なくありません。
表示の種類だけで安易に危険性を判断せず、通話内容や状況を踏まえて冷静に対応することが大切です。
3. 非通知電話がかかってくる主な理由
非通知の電話がかかってきたとき、多くの人がまず不安に感じるのは「なぜ相手はわざわざ番号を隠しているのか」という点です。
非通知には様々な理由があり、必ずしも悪意のある発信とは限りません。
ここでは非通知電話がかかってくる代表的な理由を整理し、それぞれの特徴を理解することで、着信時の判断材料にしていただけるようにまとめます。
3.1 発信者が番号を知られたくない場合
個人が電話をかける際に、自分の電話番号を相手に知られたくないという理由から意図的に非通知設定にするケースがあります。
例えば、フリマアプリやマッチングサービスなどで知り合った相手に連絡を取る際、個人情報である電話番号を保護する目的で非通知発信を選択する人は少なくありません。
また、一度きりの用件で今後関わりを持ちたくない相手に対して、番号を伝えずに連絡したいという心理から非通知を利用する場合もあります。
これらは日常生活の中でも起こり得る一般的な理由であり、必ずしも警戒すべき発信とは言えません。
3.2 企業やサービスの発信設定による場合
企業や医療機関などが顧客や患者に連絡をする際、代表電話やコールセンターのシステム上の都合で発信者番号が非通知になることがあります。
特にコールセンターから折り返しの電話をかける場合、内部の交換機やシステムの仕様によって個別の番号ではなく非通知として発信される設定になっていることがあります。
この場合、事前に企業側から「担当者より非通知でご連絡する場合がございます」といった案内がされていることも多く、身に覚えのある取引先や利用中のサービスであれば、内容を確認した上で対応することが可能です。
| 発信元の分類 | 非通知になる背景 |
|---|---|
| 個人からの発信 | 番号を知られたくない、プライバシーを守りたいという意図 |
| 企業・コールセンター | 交換機やシステムの仕様上、個別番号が表示されない設定 |
| 医療機関・公共機関 | 代表番号の管理方針により発信者番号を非表示にしている場合 |
3.3 迷惑電話や詐欺電話に利用される場合
非通知電話が警戒される最大の理由は、迷惑電話や詐欺電話の手口として利用されるケースが存在するためです。
振り込め詐欺やアポイントメント商法などでは、発信元を特定されないようにする目的で意図的に非通知設定が使われることがあります。
また、しつこい勧誘電話や無言電話を繰り返す発信者が、着信拒否をされないようにするために非通知を選ぶ場合もあります。
このようなケースでは、電話の相手が名乗らない、用件を曖昧にする、こちらの個人情報を執拗に聞き出そうとするといった特徴が見られることが多く、注意が必要です。
ただし非通知だからといって一律に詐欺と決めつけるのではなく、会話の内容や相手の態度から総合的に判断することが重要です。
4. 通知不可能と非通知は危険性が違うのか
4.1 表示だけで迷惑電話と断定できない理由
「通知不可能」も「非通知」も、その表示だけを根拠に迷惑電話や詐欺電話だと断定することはできません。
通知不可能は通信環境や発信方法の都合で番号情報が伝わらないだけのケースが多く、非通知も個人的な事情や企業の業務上の設定によるものが少なくないためです。
例えば、家族や友人が新しい電話機の設定を誤ってしまい、意図せず非通知でかけてしまうこともあります。
また、企業のコールセンターや官公庁からの連絡が、システムの都合で通知不可能と表示される場合もあります。
表示形式だけで危険性の高低を判断するのではなく、着信後の相手の対応や会話の内容を踏まえて総合的に判断することが重要です。
| 表示 | 主な原因 | 危険度の傾向 |
|---|---|---|
| 非通知 | 意図的な発信者設定、個人・企業の都合 | 状況により幅がある |
| 通知不可能 | 国際電話、通信仕様、番号非対応の回線 | 詐欺目的での悪用例も存在する |
4.2 折り返し電話をしてはいけないケース
非通知や通知不可能の着信履歴が残っていても、安易に折り返し電話をかけることは避けるべきです。
特に、着信履歴に見慣れない国際電話番号らしき表示が残っている場合、折り返すことで高額な国際通話料金が発生する「ワン切り詐欺」の被害に遭う可能性があります。
また、通知不可能の着信に対して折り返しをしようとしても、そもそも発信者番号が伝わっていないため、こちらから連絡を取ることができない場合がほとんどです。
無理に発信者情報を調べようとせず、着信履歴を放置するか、必要に応じて着信内容を記録しておく程度にとどめるのが安全です。
4.3 詐欺や勧誘を疑うべき電話の特徴
非通知や通知不可能の電話であっても、会話の内容によっては詐欺や悪質な勧誘を強く疑うべき特徴があります。
以下のような特徴が見られる場合は、特に注意が必要です。
| 特徴 | 具体例 |
|---|---|
| 個人情報を執拗に聞き出そうとする | 氏名、住所、生年月日、家族構成などを繰り返し尋ねる |
| 金銭や振込を急かす | 「今すぐ振り込まないと大変なことになる」といった発言 |
| 公的機関や有名企業を名乗る | 警察や税務署、大手銀行などを名乗りながら名乗る際の名前や所属を明確にしない |
| 不自然な沈黙や無言のまま切れる | 相手が話さずに一定時間経過後に電話が切れる |
このような特徴に一つでも当てはまる場合は、その場で個人情報や金銭に関するやり取りに応じず、いったん電話を切って落ち着いて状況を確認することが大切です。
少しでも不審に感じた場合は、家族や身近な人に相談したり、後述する相談窓口に問い合わせたりすることで、被害を未然に防ぐことにつながります。
5. 通知不可能や非通知の電話への対応方法
通知不可能や非通知の着信があった場合、慌てて対応するのではなく、落ち着いて状況を見極めることが重要です。
発信者が特定できない電話には、基本的なルールに従って対応することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
ここでは、具体的な対応方法を段階的に解説します。
5.1 基本は電話に出ずに様子を見る
通知不可能や非通知の着信があった場合、まずは電話に出ずに様子を見ることが基本的な対応です。
本当に重要な用件であれば、相手は留守番電話にメッセージを残したり、後日改めて番号を通知した状態で連絡してきたりすることが多いためです。
特に知らない番号や表示のない着信については、無理に応答する必要はありません。
家族や友人、勤務先などから非通知で連絡が来る可能性がある場合は、事前にその旨を確認しておくと、着信があった際に落ち着いて判断できます。
逆に、心当たりのない通知不可能や非通知の着信が続く場合は、迷惑電話や詐欺電話の可能性を考慮し、警戒を強めることが大切です。
5.2 留守番電話に用件を残してもらう
非通知や通知不可能の着信に出るかどうか迷う場合は、留守番電話機能を活用する方法が有効です。
留守番電話に設定しておくことで、相手が本当に用件のある人物なのか、単なる迷惑電話なのかを判断する材料が得られます。
留守番電話にメッセージが残されていれば、その内容を確認したうえで折り返すかどうかを判断できます。
一方、メッセージが残されていない場合は、緊急性の低い用件であるか、あるいは迷惑電話である可能性が高いと考えられるため、無理に折り返す必要はありません。
5.3 個人情報や認証コードを伝えない
通知不可能や非通知の電話に出てしまった場合でも、氏名、住所、生年月日、口座番号、認証コードなどの個人情報は絶対に伝えないようにしましょう。
特に金融機関や公的機関を名乗る電話で認証コードやパスワードを聞き出そうとするケースは、詐欺の典型的な手口です。
正規の金融機関や公的機関が、電話で認証コードや暗証番号を尋ねることは基本的にありません。
このような要求があった場合は、その時点で詐欺を疑い、通話を終了することが適切な対応です。
少しでも不審に感じた場合は、電話を切った後に公式の窓口へ直接問い合わせて事実確認を行うことをおすすめします。
5.4 相手が名乗らない場合はすぐに通話を終了する
電話に出た際、相手が名乗らずに用件だけを話そうとしたり、こちらの情報ばかりを聞き出そうとしたりする場合は、速やかに通話を終了することが賢明です。
正当な用件で連絡してくる相手であれば、通常は名乗ったうえで会社名や目的を説明するものです。
以下のような特徴が見られる場合は、特に注意が必要です。
| 相手の対応 | 考えられる状況 |
|---|---|
| 名乗らずに用件を話し始める | 不審な勧誘や詐欺の可能性 |
| こちらの名前や家族構成を確認しようとする | 個人情報の収集目的の可能性 |
| 急かすような口調で金銭の話をする | 特殊詐欺や恐喝の可能性 |
| 沈黙が続き、応答がない | 自動発信システムや不審な調査目的の可能性 |
このような電話を受けた場合は、無理に会話を続けようとせず、こちらから一方的に通話を終了しても問題ありません。
不審な電話に対して丁寧に対応する義務はなく、身の安全を優先して行動することが最も重要です。
通話を終えた後は、着信履歴を残しておき、必要に応じて後述する相談窓口へ連絡することも検討しましょう。
6. スマートフォンで迷惑電話を拒否する方法
非通知や通知不可能の着信に悩まされている場合、スマートフォンの標準機能や携帯電話会社が提供するサービスを活用することで、着信を制限することができます。
ここでは、iPhoneとAndroidそれぞれの設定方法に加え、携帯電話会社が提供する迷惑電話対策サービスについて詳しく解説します。
6.1 iPhoneで非通知着信を消音する方法
iPhoneには「不明な発信者を消音」という機能が標準搭載されており、連絡先に登録されていない番号や非通知の着信を自動的に消音することが可能です。
この機能を有効にすると、非通知や見知らぬ番号からの着信は着信音が鳴らず、留守番電話に転送されるか、着信履歴にのみ記録されます。
設定方法は、「設定」アプリから「電話」を選択し、「不明な発信者を消音」の項目をオンにするだけです。
ただし、この機能をオンにすると、宅配便の再配達連絡や病院からの折り返し連絡など、連絡先未登録の重要な電話も消音されてしまう点には注意が必要です。
着信履歴はこまめに確認する習慣をつけることをおすすめします。
6.2 Androidで非通知着信をブロックする方法
Androidスマートフォンの場合、機種やOSのバージョンによって設定方法が異なりますが、多くの端末では標準の電話アプリに「不明な番号を着信拒否」または「非通知番号を拒否」といった設定項目が用意されています。
一般的には、電話アプリを開いて右上のメニューアイコンから「設定」を選び、「ブロック中の番号」や「迷惑電話フィルタ」といった項目を確認します。
機種によっては、Googleが提供する電話アプリの「発信者番号不明の着信を拒否」という設定をオンにすることで対応できます。
端末メーカーごとに名称や設定場所が異なるため、事前に自分の端末の設定画面を確認しておくとよいでしょう。
6.3 携帯電話会社の迷惑電話サービスを利用する方法
スマートフォン本体の設定だけでなく、契約している携帯電話会社が提供する迷惑電話対策サービスを利用する方法もあります。
主要な携帯電話会社では、非通知や通知不可能の着信を自動的に拒否したり、警告を表示したりするオプションサービスを用意しています。
| 携帯電話会社 | 主なサービス内容 |
|---|---|
| NTTドコモ | 迷惑電話ストップサービスにより、非通知や特定番号からの着信を拒否可能 |
| au | 迷惑電話撃退サービスで、非通知設定の着信に対して音声ガイダンスで対応 |
| ソフトバンク | ナンバーブロックにより、非通知や特定の番号を着信拒否リストに登録可能 |
これらのサービスの多くは月額料金が発生する場合や、申し込みが必要な場合があるため、契約前に各社の公式サポート窓口や店舗で詳細を確認することをおすすめします。
また、非通知の着信があった際に自動音声で「電話番号を通知してからおかけ直しください」とアナウンスするサービスもあり、迷惑電話や詐欺電話の抑止効果が期待できます。
6.4 着信拒否設定を解除するときの注意点
非通知着信の消音やブロック設定を行った後、何らかの理由で設定を解除する場合には注意が必要です。
設定を解除すると再び非通知や不明な番号からの着信が通常通り着信音とともに届くようになるため、迷惑電話が再発する可能性があります。
また、家族や知人が新しい番号から連絡してきた場合や、勤務先の電話が非通知設定になっている場合など、正当な理由で非通知の着信が来ることもあります。
設定を解除する前に、本当に着信拒否を継続する必要があるかどうかを見極めることが大切です。
一時的に設定を解除する場合は、解除後の着信状況をこまめに確認し、不審な着信があれば速やかに再設定を行うようにしましょう。
7. 固定電話で通知不可能や非通知を拒否する方法
7.1 ナンバーディスプレイを利用する
ナンバーディスプレイは、固定電話にかかってきた相手の電話番号を画面に表示するサービスです。
相手の電話番号を確認してから応答できるため、非通知や見知らぬ番号からの着信に対して警戒しながら対応できるという利点があります。
契約している電話会社によって名称やオプション内容は異なりますが、多くの固定電話回線で申し込むことが可能です。
ナンバーディスプレイ対応の電話機を用意する必要がある場合もあるため、契約前に手元の電話機が対応しているかを確認しておくことが大切です。
番号表示自体は非通知拒否の機能ではありませんが、後述する非通知拒否サービスと組み合わせて利用することで効果を発揮します。
7.2 非通知拒否サービスを申し込む
非通知拒否サービスは、発信者番号が非通知に設定されている電話を自動的に着信させないようにする機能です。
このサービスを利用すると、非通知でかかってきた電話に対して自動音声で番号を通知してかけ直すよう案内し、着信自体を拒否できるため、電話に出る手間や不安を減らすことができます。
多くの通信会社がこのサービスをオプションとして提供しており、月額料金が発生する場合と無料で利用できる場合があります。
ただし、非通知拒否サービスは非通知の着信を防ぐものであり、通知不可能と表示される国際電話や一部の特殊な発信には対応できない場合がある点に注意が必要です。
契約先の通信会社によってサービス名称や設定方法が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
| 対応方法 | 主な効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| ナンバーディスプレイ | 発信者番号を画面表示できる | 非通知の着信拒否機能は含まれない |
| 非通知拒否サービス | 非通知の着信を自動的に拒否できる | 通知不可能の着信には対応できない場合がある |
| 迷惑電話防止機能付き電話機 | 迷惑電話に対して自動応答や録音ができる | 機器の購入費用がかかる |
7.3 迷惑電話防止機能付き電話機を利用する
迷惑電話防止機能を搭載した電話機を利用することも、通知不可能や非通知の電話への対策として有効です。
これらの電話機には、着信時に相手へ警告メッセージを流す機能や、通話内容を自動的に録音する機能が搭載されている製品があるため、迷惑電話や詐欺電話の抑止に役立ちます。
特に高齢者のいる家庭では、こうした機能を持つ電話機を導入することで、特殊詐欺などの被害を未然に防ぐ効果が期待できます。
電話機によって搭載されている機能や操作方法は異なるため、家庭の状況に合わせて選ぶことが大切です。
市区町村によっては、迷惑電話防止機能付き電話機の購入費用を補助する制度を設けている場合もあるため、自治体の窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。
8. 迷惑電話の被害に遭ったときの相談先
通知不可能や非通知の電話が繰り返しかかってきたり、内容が悪質だったりする場合は、自分だけで対処しようとせず、適切な相談窓口を利用することが大切です。
被害の内容によって相談すべき窓口は異なるため、状況に応じて使い分けることが解決への近道になります。
8.1 警察相談専用電話の相談方法
脅迫めいた発言があった場合や、しつこく電話がかかってきて身の危険を感じる場合は、警察への相談が有効です。
緊急性がない相談の場合は、110番ではなく警察相談専用電話「#9110」を利用します。
この窓口では、迷惑電話やストーカー行為、悪質な嫌がらせなど、事件化するかどうか判断が難しい段階の相談にも対応してもらえます。
相談する際は、着信があった日時や回数、会話の内容、相手の話し方の特徴などをできるだけ具体的にメモしておくと、その後の対応がスムーズになります。
すでに具体的な被害が発生している、あるいは生命の危険を感じるような緊急時には、迷わず110番へ通報することが優先されます。
8.2 消費者ホットラインに相談する方法
非通知や通知不可能の電話をきっかけに、商品の勧誘や投資話、架空請求などにつながりそうな場合は、消費生活に関する相談窓口である消費者ホットライン「188」への相談が適しています。
この番号にかけると、相談者の住んでいる地域の消費生活センターや消費生活相談窓口につながる仕組みになっています。
消費者ホットラインでは、電話勧誘販売や特定商取引に関するトラブル、詐欺的な商法についての相談実績が豊富にあり、契約前の段階であっても具体的なアドバイスを受けられます。
「儲け話」や「今だけの特別価格」といった言葉で勧誘してくる電話には、契約を急がされる前に相談することが重要です。
8.3 通信会社へ着信記録を確認してもらう方法
迷惑電話の頻度が高い場合は、契約している携帯電話会社や固定電話の通信会社に相談し、着信記録の確認や対応策について問い合わせることも有効な手段です。
通信会社によっては、迷惑電話の発信元を特定する調査や、悪質な着信に対する対応サービスを提供している場合があります。
契約している通信会社に相談する際に確認しておきたい項目を以下にまとめます。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 着信日時と回数 | いつ、何回同様の着信があったかを伝える |
| 着信時の表示 | 非通知か通知不可能かなど、画面表示の内容を伝える |
| 迷惑電話対策サービス | 契約中のプランで利用できる迷惑電話対策の有無を確認する |
| 相談窓口の連絡先 | 契約書類やウェブサイトで専用の相談窓口を確認する |
特にスマートフォンの場合は、迷惑電話対策のオプションサービスが用意されていることが多いため、契約中のプラン内容を改めて確認しておくとよいでしょう。
8.4 脅迫や金銭要求を受けた場合の対応
電話越しに脅迫的な発言をされたり、金銭を要求されたりした場合は、通常の迷惑電話とは異なり、犯罪に該当する可能性が高いため、速やかに警察へ相談する必要があります。
「お金を振り込まなければ危害を加える」といった発言や、個人情報を握っているかのように装って金銭を要求する行為は、恐喝や詐欺に該当する可能性があるため、一人で抱え込まずに相談することが重要です。
このような電話を受けた場合は、可能であれば会話の内容を録音し、相手が話した内容や要求された金額、振込先として指定された口座情報などの証拠をできる限り残しておきます。
すでに金銭を振り込んでしまった場合や、個人情報を伝えてしまった場合も、被害の拡大を防ぐために早急に警察や消費生活センターへ相談することが求められます。
9. まとめ
「通知不可能」と「非通知」は表示上似ていますが、非通知が発信者の意図で番号を隠しているのに対し、通知不可能は国際電話や公衆電話、通信회사の仕様などにより番号を通知できない状態である点が異なります。
どちらの表示であっても、必ずしも迷惑電話や詐欺電話とは限らないため、安易に折り返さず、留守番電話を活用したり、個人情報を伝えないなど慎重な対応が重要です。
悪質な場合は着信拒否設定や携帯電話会社のサービスを利用し、被害が疑われる際は警察や消費者ホットラインへ相談しましょう。

