iPhone/Android対応！相手のスマホ電源が切れてるか確認する方法と確実なアイデア集

「相手のスマホの電源が切れているのか知りたい」

「連絡がつかない理由をできるだけ正確に把握したい」

と感じたときに、この記事ではiPhone・Androidの両方に対応した確認方法と、状況別の対処アイデアをまとめて解説します。

電話の呼び出し音や留守番電話へのつながり方、LINEの既読・最終ログイン、SMSやキャリアメールの送信状況といった基本的なチェックに加え、「探す」「デバイスを探す」アプリを使ったオフライン表示やバッテリー残量の見方など、相手のスマホが電源オフなのかどうかを判断する材料を整理して理解できます。

また、共通の友人・家族への連絡、SNSの更新状況の確認、他の連絡手段を試すといった実践的なアイデアを紹介し、できるかぎり確実性を高めながら相手の状況を推測する方法もお伝えします。

一方で、電源オフ以外にも「圏外」「機内モード」「着信拒否」「通知設定」など連絡が取れない要因は複数あるため、それらを踏まえた注意点や考え方も整理します。

この記事を読むことで、「相手のスマホの電源が本当に切れているのか」を一つひとつの状況から冷静に判断し、むやみに不安にならずに行動するための具体的なヒントが得られます。

1. 相手のスマホ電源が切れてるか知りたい状況

「急に連絡がつかなくなった」「いつもすぐ返信が来るのに、今日はまったく既読にならない」といった場面では、まず相手のスマホの電源が切れているのか、それとも意図的に連絡を取っていないだけなのかを切り分けたくなります。

特に、仕事の連絡や家族とのやり取り、待ち合わせの場面などでは、スマホの電源オフ・圏外・バッテリー切れといった状況を正しく想像できるかどうかで、その後の行動や判断が大きく変わります。

この記事では、そうした不安や疑問を抱きがちなシーンを整理したうえで、後の章で紹介する「相手のスマホ電源が切れてるか確認する方法」や「確実性を高めるアイデア」を活用しやすくすることを目的としています。

1.1 連絡が取れない時の様々なケース

日常生活の中で「スマホに電話しても出ない」「メッセージが未読のまま」というケースは数多くあります。

単なる充電切れや電源オフであればまだしも、相手との関係性や用件の重要度によっては、小さな連絡途絶でも不安やトラブルにつながりやすくなります。

よくある状況を整理すると、次のようなパターンが考えられます。

状況	相手との関係	気になるポイント
待ち合わせ時間になっても来ない	恋人・友人	電車遅延や道に迷っているのか、スマホの電源オフやバッテリー切れなのかを知りたい
仕事の締め切り前なのに返信がない	上司・同僚・取引先	単なる多忙なのか、電話の電源オフや圏外で連絡を受け取れていないのかを見極めたい
塾や部活の終わる時間を過ぎても連絡がない	子ども	帰宅途中なのか、スマホの電池切れで連絡できないのか、事故などがないかを確認したい
深夜になってもメッセージが未読のまま	家族・パートナー	眠っているだけなのか、スマホを紛失して電源を切られているのかが気になる

こうしたケースでは、「着信履歴すら残っていない状態（電源オフ・圏外など）なのか、着信や通知自体は届いているのに応答がないだけなのか」を切り分けることが重要です。

そのために、電話の呼び出し音や留守番電話へのつながり方、メッセージアプリの既読・未読の状態などから、相手のスマホが今どのような状態にあるのかを推測しようとするわけです。

1.2 緊急時の安否確認

一方で、日常的な連絡の行き違いとは別に、事故や体調不良、災害などの「もしも」の場面では、相手のスマホ電源が切れているかどうかが安否確認の重要なヒントになります。

特に、普段からすぐに返信をくれる人と突然まったく連絡が取れなくなった場合、「ただの充電切れなのか」「何かトラブルが起きているのか」を慎重に考える必要があります。

例えば、地震や大雨などの災害発生時には、回線の混雑や一時的な通信障害で電話がつながりにくくなる一方で、本当にスマホの電源が落ちているケースもあります。

また、高齢の家族が一人暮らしをしている場合や、夜遅くまで外出している家族・恋人に連絡がつかない場合などは、「意図した電源オフ」なのか「バッテリー切れや事故による連絡不能」なのかをできるだけ早く判断したいというニーズが高まります。

こうした緊急性の高い状況では、電話やメッセージアプリだけでなく、後の章で解説する位置情報サービスや「デバイスを探す」系の機能、共通の知人への連絡など、複数の手段を組み合わせて状況を推測することが求められます。

その前提として、まず「なぜ今、相手のスマホ電源が切れているかどうかを知りたいのか」という自分の目的や緊急度を整理しておくことが重要になります。

2. 電話やメッセージで相手のスマホ電源が切れてるか確認

最も手軽に相手のスマホの電源状況を推測できるのが、電話やメッセージアプリの挙動です。

ただしどの方法でも「電源が切れている」と断定はできず、あくまで可能性を絞り込むための目安であることを理解しておきましょう。

2.1 電話の呼び出し音から判断する

携帯電話各社（NTTドコモ、au、ソフトバンクなど）の音声通話では、相手のスマホの状態によって呼び出し音やガイダンスの出方が変わることがあります。

以下のようなパターンを押さえておくと、電源が切れている可能性をある程度推測できます。

2.1.1 呼び出し音が鳴らない場合

発信してすぐにガイダンスが流れたり、まったく呼び出し音がしないまま切れる場合は、いくつかの原因が考えられます。

電話の状態	考えられる原因	電源オフとの関係
発信直後にガイダンスに切り替わる	電源オフ、圏外、機内モードなどで着信できない	電源オフは有力な候補の一つだが、圏外など他の可能性も同程度にありうる
ワンコールも鳴らずに通話が終了する	回線の混雑、一時的な通信トラブル、着信制限	電源オフと断定できず、回線側の要因も考えられる

このように、呼び出し音が鳴らないだけでは判断材料として不十分なため、時間帯や場所、相手の利用環境も合わせて冷静に考える必要があります。

2.1.2 留守番電話につながる場合

呼び出し音が数回鳴ったあと自動的に留守番電話サービスにつながる場合もあります。

多くのスマホでは、着信に応答がないと一定時間後に留守番電話へ転送される設定になっています。

この挙動は「電源が入っているが応答できない」「電源が切れていてネットワーク側で転送された」など複数のケースで共通のため、留守番電話に切り替わること自体から電源のオン・オフを特定することはできません。

2.2 LINEメッセージの既読表示と最終ログイン

普段からLINEでやり取りしている相手であれば、トーク画面の状況からおおよそのスマホ使用状況を推測できます。

ただし、LINEには現在「最終ログイン時間」を直接表示する機能はありません。

2.2.1 未読が続く場合

いつもすぐ既読になる相手に送ったメッセージが長時間未読のままの場合、次のような可能性が考えられます。

LINEの状態	主な原因	電源オフとの関係
新しいメッセージがすべて未読	スマホの電源オフ、圏外、モバイルデータやWi‑Fiがオフ	電源オフの可能性はあるが、通信環境の問題とも区別がつかない
一部だけ既読になり、その後未読が増える	一時的に利用していたが、その後スマホを使っていない	電源オフというより、単に操作していない可能性が高い

メッセージ送信からの時間、相手の生活リズム、直前までのやり取りも考慮しながら総合的に判断することが大切です。

2.2.2 最終ログイン情報の確認

LINEアプリには「最終ログイン時間」を表示する画面はありませんが、トーク一覧での最新メッセージ時刻や、プロフィール画像・ステータスメッセージの更新日時などから、最近アプリを開いたかどうかを推測できます。

直近までタイムラインの投稿やプロフィール更新があるのに、急に既読がつかなくなった場合は、スマホの電源が落ちた・バッテリー切れになった可能性を一つの候補として考えられます。

ただし、通知オフやサイレントモードにしているだけの場合もあるため、決めつけは避けましょう。

2.3 SMSやキャリアメールの送信状況

相手の電話番号宛てに送るSMSや、携帯電話会社のキャリアメールも、電源状況を推測する補助材料になります。

送信後のステータスやエラーメッセージに注目しましょう。

送信結果の表示	一般的な意味	電源オフとの関係
特にエラー表示がない	メッセージはセンターに到達しており、相手側には電源復旧後に届くことが多い	相手の電源が入っていなくても、この状態になることがある
送信エラーの通知が表示される	宛先不明、契約終了、一部の通信障害など	電源オフではなく、番号や契約そのものに問題がある可能性が高い

SMSやキャリアメールは、相手のスマホが一時的に電源オフでも、あとからまとめて届く仕組みが一般的です。

したがって「送信はできているのに、電話がまったくつながらない」場合は、電源オフや圏外が長時間続いている可能性を考慮するとよいでしょう。

3. iPhoneの機能で相手のスマホ電源が切れてるか確認する方法

相手がiPhoneを使っていて、あらかじめ「位置情報の共有」をしている場合は、iOS標準の「探す」アプリを使うことで、電源が入っているかどうかの手がかりを得られます。

ここでは、家族やパートナーなど、互いに位置情報共有の設定を済ませていることを前提に、電源のオン・オフを推測するポイントを詳しく解説します。

3.1 「探す」アプリでデバイスの状態を見る

「探す」アプリを開き、「人を探す」または「デバイスを探す」のタブから相手の名前や対象のiPhoneを選ぶと、現在または最後に確認された位置情報とともに、オンラインかオフラインかといった状態が表示されます。

この表示を組み合わせて読むことで、電源が入っている可能性が高いのか、それとも電源が切れている可能性が高いのかをある程度推測できます。

表示される状態	位置情報の表示	考えられる状況
オンライン	現在地が更新される	電源オンで通信可能な状態である可能性が高い
オフライン	最後に検出された位置のみ表示	電源オフ、バッテリー切れ、機内モード、圏外などの可能性
位置情報を取得できません	地図に場所が表示されない	位置情報サービスが無効、共有設定の変更、通信障害などの可能性

3.1.1 オフライン表示の意味

相手のデバイスが「オフライン」と表示される場合、必ずしも電源が切れているとは限りません。

次のような複数のケースが考えられるため、他の情報と合わせて判断することが重要です。

まず、単純にiPhoneの電源がオフになっていたり、バッテリー切れで強制的に電源が落ちている場合、「探す」アプリにはオフラインとして表示されます。

また、機内モードがオンになっている、モバイル通信やWi‑Fiが圏外になっているといった理由でも、サーバーと通信できないため同様にオフライン扱いになります。

さらに、相手が設定アプリから「位置情報サービス」や「自分の位置情報を共有」をオフに変更した場合も、結果としてオフラインや「位置情報を取得できません」と表示されることがあります。

そのため、オフライン表示だけで電源切れと断定するのではなく、時間の経過や他の連絡手段の反応とあわせて総合的に判断することが大切です。

3.1.2 バッテリー残量の確認

「探す」アプリでは、相手との位置情報共有が有効で、かつ最後にオンラインになったタイミングによっては、デバイス名の横などにバッテリーアイコンが表示され、概ねの残量を確認できる場合があります。

この表示が確認できれば、少なくともその時点までは電源が入っていたことがわかります。

バッテリー残量がほとんど残っていない状態で最後に確認され、その後オフライン表示に変わった場合は、時間経過とあわせて考えることで「バッテリー切れで電源が落ちた可能性」が高いと推測できます。

一方、残量が十分にある表示のまま急にオフラインになった場合は、相手が意図的に電源を切った、機内モードにした、または電波状況が急に悪化した、といった別の要因も考えられます。

なお、バッテリー残量の表示は常に確認できるとは限らず、共有設定や接続状況によっては表示されないこともあります。

そのため、「探す」アプリでのバッテリー表示はあくまで目安として利用し、通話やメッセージの状況と組み合わせて電源のオン・オフを判断するのが現実的です。

4. Androidの機能で相手のスマホ電源が切れてるか確認する方法

Androidスマホの場合は、Googleが提供している「デバイスを探す」という公式機能を使うことで、相手のスマホが今オンラインなのか、最後にオンラインだったのはいつなのかといった手掛かりを得られます。

あらかじめ相手の端末で設定が有効になっていることと、本人の同意を得ていることが前提となります。

4.1 「デバイスを探す」アプリで最終接続を確認

「デバイスを探す」は、相手のAndroidスマホが最後にインターネットへ接続された日時や、おおよその位置情報、バッテリー残量などを表示できる機能です。

普段から位置情報を共有している家族やパートナーであれば、緊急時の安否確認にも役立ちます。

利用するためには、相手のスマホで「デバイスを探す」がオンになっていること、Googleアカウントにログインしていること、位置情報とモバイルデータ通信またはWi‑Fiが有効であることなどが条件です。

そのうえで、自分のAndroid端末やパソコンから同じGoogleアカウントで「デバイスを探す」にアクセスし、対象となる端末を選択します。

一覧から端末を選ぶと、地図とともに「最終検出時刻」や「バッテリー残量」、「オンライン／オフライン」の状態が表示されます。

ここから電源が入っているのか、すでに電池切れの可能性が高いのかを推測できます。

4.1.1 オフライン表示の解釈

「デバイスを探す」で端末が「オフライン」と表示されている場合でも、必ずしも電源が切れているとは限りません。

考えられる代表的なケースを整理すると、次のようになります。

表示・状況	端末の状態の目安	電源が入っている可能性
オフライン表示で、最終検出時刻がかなり前	長時間ネットに接続されていない、電池切れや電源オフの可能性	低いが、圏外や機内モードの可能性もある
オフラインだが、最終検出時刻がごく最近	直前まで通信していたが、急に接続が切れた状態	電池切れ直後や、トンネル・地下など一時的な電波不良も考えられる
最終検出時刻は最近で、バッテリー残量が十分だった	ユーザーが機内モードにした、モバイルデータをオフにした可能性	電源は入っている可能性がある

このように、「オフライン」の表示だけでは理由は特定できません。

最終検出時刻とバッテリー残量の表示を組み合わせて、電源切れか一時的な通信不良かを総合的に判断することが大切です。

逆に、オンライン表示で地図上の位置とバッテリー残量が確認できる場合は、少なくともその時点では電源が入っていて、モバイル通信かWi‑Fiに接続されていると考えられます。

4.1.2 セキュリティ機能の活用

「デバイスを探す」には、着信音を最大音量で鳴らす「音を鳴らす」や、画面ロックを強化する「デバイスを保護」といったセキュリティ機能があります。

相手の了承を得ている場合に限られますが、これらを活用すると電源の状態をより具体的に推測できます。

例えば、「音を鳴らす」を実行してすぐに端末から着信音が聞こえた場合は、電源が入っており、インターネットに接続されていることがわかります。

一方で、音が鳴らなかったとしても、マナーモードや音量を絞っているだけの可能性もあるため、「鳴らない＝電源オフ」とは断定できません。

「デバイスを保護」や「データを消去」は、紛失・盗難時に第三者から情報を守るための機能です。

相手のスマホが見つからないからといって、安否がわからない段階でむやみに実行すると、本人が端末を操作できなくなってしまうおそれがあります。

あくまで本人と相談したうえで、本当に必要なタイミングだけ使うことを意識しましょう。

これらの機能は、日頃から家族間で使い方を共有し、いざというときに限定して利用することで、相手のプライバシーを尊重しながら電源状態や安否の手掛かりを得る助けになります。

5. 確実性を高めるアイデア 相手のスマホ電源が切れてるか

着信音やLINEの既読だけでは「相手のスマホ電源が切れてるか」を断定できないため、複数の方法を組み合わせて総合的に判断することが重要です。

ここでは、電源オフ・圏外・機内モード・着信拒否などの可能性を切り分けるうえで役立つ、現実的で実践しやすいアイデアをまとめます。

5.1 共通の友人や家族に連絡する

まず試したいのが、共通の友人や家族に状況を確認する方法です。

自分からの電話やメッセージにだけ反応がないのか、それとも誰に対しても連絡がつかないのかを切り分けられます。

例えば、「今日は連絡取れている？」「最近オンラインになっている様子はある？」といった聞き方をすれば、相手のプライバシーを必要以上に侵害せずに情報を得られます。

他の人にもまったく連絡がつかない場合は、スマホの電源切れやバッテリー切れ、圏外など、端末側の問題である可能性が高まります。

一方で、「自分にだけ返信がない」「特定の時間帯だけ連絡がつかない」といった場合は、通知のミュート設定やアプリごとのブロック設定など、電源以外の要因を疑う材料になります。

5.2 SNSの更新状況を確認する

相手が日常的に利用しているSNS（X、Instagram、LINEのタイムラインなど）の更新状況も、スマホが実際に動作しているかどうかを推測する手がかりになります。

直近でストーリーズや投稿が更新されていれば、少なくともその時点ではスマホの電源は入っていたと考えられます。

逆に、普段は頻繁に投稿している人が、急にまったく更新しなくなった場合は、端末の故障や紛失、電源が入っていない状態が続いている可能性もあります。

ただし、予約投稿機能や他の端末（タブレットやパソコン）からのログインも考えられるため、SNSの更新だけで「電源が切れている／いない」を断定するのは避け、あくまで補助的な情報として扱うことが大切です。

5.3 他の連絡手段を試す

「電話がつながらない」「LINEが未読のまま」といった場合は、連絡手段を変えてみることで、電源切れかどうかの手がかりを増やせます。

それぞれの手段で反応の有無を比較すると、原因の切り分けがしやすくなります。

連絡手段	確認できること	注意点
音声通話（携帯番号）	呼び出し音・話中音・電源オフ時のアナウンスの違いから、 電源切れや圏外の可能性を推測できる	着信拒否設定や迷惑電話フィルターでも同様の挙動になる場合がある
SMS（ショートメッセージ）	電源が入っていて電波が届く状態であれば、後からでも受信される	送達状況が相手の機種や契約により表示されないことがある
メール（キャリアメール・フリーメール）	スマホ以外の端末（パソコンなど）からも確認される可能性がある	迷惑メールフォルダに振り分けられ、相手が気づかない場合がある
別の通話アプリ（LINE通話以外）	特定アプリだけ通知オフになっているかどうかを切り分けられる	相手がそのアプリを普段から利用していないと意味がない

複数の手段でまったく反応がない場合、相手のスマホ電源が切れている、あるいは長時間充電されていない可能性が高くなります。

逆に、音声通話は難しくてもメールやSNSの返信だけ返ってくる場合は、電池残量を節約している、通話できない環境にいる、といった事情も考えられます。

なお、何度も立て続けに電話やメッセージを送ると、相手に負担やプレッシャーを与えてしまうことがあります。

緊急でない場合は、「心配している」「落ち着いたら連絡をもらえれば大丈夫」といった安心感を与える文面を添え、一定時間は返信を待つ姿勢も大切です。

6. 電源切れと断定できない場合の考慮点

相手のスマホに電話をかけてもつながらず、LINEやSMSの返信もない場合、すぐに「電源が切れている」と考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。

実際には、電波状況や設定の影響で、電源が入っていてもこちらからの連絡が届いていないケースも多くあります。

ここでは、電源切れ以外に考えられる要因と、その確認の観点を整理します。

6.1 電波状況や機内モードの可能性

まず考えたいのが、スマホの電源は入っているものの、電波が不安定だったり通信できない状態にあるパターンです。

山間部や地下、コンサート会場、スタジアムなど、人が密集する場所では、4Gや5G、Wi-Fiの通信が不安定になり、電話が圏外になったりデータ通信が途切れやすくなります。

また、本人が意図的に「機内モード」をオンにしている場合も、電源が入っていても一切の通話・モバイル通信が遮断されます。

フライト中だけでなく、会議や試験、映画館などでマナーモード代わりに機内モードを使う人もいるため、一定時間連絡が取れないからといって、すぐに電源切れとは決めつけられません。

電源切れと他の要因を見分ける参考として、考えられる状態を整理すると次のようになります。

状態の例	こちらから見える症状	電源が入っている可能性
圏外・通信障害	呼び出し音が鳴らない、すぐ切れる、LINEの送信マークがいつまでも「送信中」のまま	高い
機内モード	電話がつながらない、SMSも届かないが、時間をおいて復活することが多い	高い
電波が非常に弱い	何度かけても呼び出し途中で切れる、場所や時間帯によってつながり方が変わる	中程度
完全な電源オフ	コール音が一切鳴らず、すぐに通話が終了する、または留守番電話に直行する	低い（つまり電源オフの可能性が高い）

とくに圏外や一時的な通信障害は、キャリア側のトラブルや災害時の回線混雑が原因のこともあり、本人にはどうすることもできない場合があります。

そのため、「さっきから何度もかけているのに出ない＝電源切れ」とは限らず、しばらく時間をおいてから再度連絡してみるなど、状況を見極める姿勢が重要です。

6.2 着信拒否や通知設定の確認

連絡がつかない理由として、相手側の着信設定や通知設定が影響している可能性も見逃せません。

スマホには、特定の電話番号を着信拒否にしたり、「迷惑電話」として自動で拒否する機能が搭載されています。

知らない番号からの着信を一括でブロックするアプリを使っている人もいるため、意図せずあなたの番号が弾かれている可能性もあります。

また、iPhoneの「おやすみモード」や「集中モード」、Androidの「通知の制限」や「サイレントモード」などをオンにしていると、着信はしているものの相手側の画面や音で気づきにくくなります。

会議や授業中にこれらのモードをオンにしたまま、解除を忘れている人も少なくありません。

このような場合は、同じ番号で何度も電話をかけ続けるより、時間帯をずらしたり、別の連絡手段で「着信に気づいているか」「番号がブロックされていないか」をさりげなく確認するほうが、誤解やトラブルを避けやすくなります。

共通の友人を通じて、スマホの設定状況をそれとなく聞いてもらう方法も検討できます。

なお、着信拒否や通知オフで連絡が取れないからといって、必ずしも相手に悪意があるとは限りません。

生活リズムや仕事の都合、プライバシーの考え方は人それぞれです。

「電源が切れているのか」「あえて出ていないのか」を早急に決めつけず、相手の状況や気持ちを尊重しながら、慎重に判断することが大切です。

7. まとめ

本記事では、相手のスマホの電源が切れているかを確認するために、電話の呼び出し音や留守番電話への切り替わり、LINEメッセージの既読や最終ログイン、SMS・キャリアメールの送信状況といった基本的なサインを整理しました。

これらは電源が入っていない可能性を示す手がかりにはなりますが、いずれもそれだけで電源オフと断定できないことが重要なポイントです。

また、iPhoneでは「探す」アプリ、Androidでは「デバイスを探す」を使うことで、相手の端末がオンラインかオフラインか、位置情報がいつ更新されたかといった状態を確認できる方法を紹介しました。

これらの機能を活用することで、単なる一時的な通信トラブルなのか、一定時間以上オフラインが続いているのかといった状況判断の精度を高めることができます。

さらに、共通の友人や家族に連絡して様子を聞く、X（旧Twitter）やInstagramなどのSNSの更新状況を確認する、固定電話や別のメールアドレスなど他の連絡手段を試すといった「確実性を高めるアイデア」も挙げました。

直接スマホの状態が分からない場合でも、周囲の情報や複数の連絡経路を組み合わせることで、相手の安否や状況をより安全に把握しやすくなります。

一方で、電源が切れているように見えても、実際には電波状況が悪かったり、機内モードやおやすみモード、着信拒否、通知オフなどの設定が影響している場合があることにも触れました。

そのため、「連絡がつかない＝電源オフ」と決めつけず、時間帯や相手の生活リズム、これまでの連絡の取り方なども含めて総合的に判断することが大切です。

相手のスマホの電源が切れているかを確かめたいときは、ひとつの方法やアプリだけに頼るのではなく、電話・メッセージ・「探す」や「デバイスを探す」といった機能、周囲への確認など複数の手段を落ち着いて組み合わせることが結論として重要です。

そのうえで、相手のプライバシーや事情への配慮を忘れず、緊急性が高いと判断される場合には、警察や消防など公的機関への相談も視野に入れて行動するようにしてください。